オークション代行サービス利用時のトラブル
ネットオークション代行のよくあるトラブル
ネットオークション代行業者を利用した際のトラブルはどのようなものがあるのでしょうか。事例を紹介します。
自分で出品するよりも手数料が高い
ネットオークション代行業者を利用する場合は個人でオークションに出品するよりも手数料が多くかかります。
個人で出品する場合はオークションサイトの利用手数料数百円と、配送費用(落札者負担の場合は不要)振込手数料などが発生しますが、ネットオークション代行業者に依頼しオークション出品した場合はそれに加え、代行手数料が数千円単位で発生します。
そのため、出品するときの時間やコストメリットなどを考えて出品することをオススメします。
手数料が高いのは代行サービスなので致し方ないとは思いますが、それを自分で販売した時の時間と手間を換算し、自分にメリットがあるかどうかを考えましょう。時間はお金で買えません。
オークション代行業者に商品を送ったが、全部出品されなかった
配送引き取り型のネットオークション代行業者の場合、遠方の方向けに配送での引き取りを行う場合があります。
その場合、数点の品物を送り、実際にオークションに出品できるのがそのうちの数点というケースもあり、しかもその状況確認ができるのが出品した商品の落札後というケースもあるのです。
出品されなかった商品は後日送り返されることになりますが、せっかく出品しようと送った商品が出品されないとなると、残念な気持ちになってしまいますよね。
オークション代行業者のホームページに取り扱いできない商品の紹介がされています。
自分が送る商品がそれに該当しないかどうかしっかりと確認し、依頼するように注意が必要です。
持ち込みができない
ネットオークション代行業者によっては、配送のみの引き取りとなるケースがあります。
せっかく持ち込みたくても持ち込めない、送るまでに時間がかかるなどのデメリットもあります。
オークション代行業者は複数存在するので、自分にどこがあっているかをしっかり見極めましょう。
運送トラブルで商品が破損した
ネットオークション代行業者に送る時に商品が破損してしまうというケースがあります。自分で手配して落札者に送る場合に破損したのであればある程度納得いくのですが、業者に送る途中で破損となると、なんともやりきれない気持ちになります。
もちろん、保証サービスもありますが、定価以下の保証となるケースがほとんど。オークションだともっと高く買取されるケースもありますので、注意が必要ですね。
特に、割れ物であればその可能性が高いので、しっかり割れ物シールを貼ってもらうよう、配送業者さんにしっかりと伝えましょう。
商品のアピールしてほしいところがアピールされていない
ネットオークション代行業者はあくまでも預かった商品を販売するのが目的なので、その商品への思い入れ、知識、背景などを知らないケースがあります。
その商品に大きな思い入れがあり、かつ、この情報をアピールすると高値で売れるのにというケースもあります。
代行業者に依頼する際に自分しか持っていない情報をしっかりアピールし、正確な情報公開がされるように注意することが必要です。
思ったよりも金額が上がらない
オークション全般に言えることかもしれませんが、自分が想像したよりも落札金額が低いということがあります。
これは出品者の感覚的なところと、世の中の相場が大きく影響しているから。出品者は購入した時の金額を基準に、高く売れたか、安く売れたかを判断します。
しかし世の中には相場があって、その商品がその時期にどれくらいの価格で取引されるのかで決まります。
その相場感覚と、自分が購入した時の感覚の差が大きいと、想像以上に安く出品されたという気持ちになってしまうかもしれません。
代行依頼をする際に、いくら以上で売って欲しいのか、どれくらいが今の相場なのか、しっかりと業者と話をした上で取引を行うようにしましょう。
オークション代行業者を活用したトラブルの回避
ネットオークションを代行してくれるオークション代行業者が各種存在しています。これらを活用すれば、上記のような様々なトラブルを回避しながらオークションに品物を出品することができます。
- 写真
写真はプロのカメラマンが撮ってくれるので、掲載される写真に虚偽は発生しないためクリーンな取引ができますし、写真のクオリティーも高いので、高額での取引が期待できます。
- 取引
落札者とのお取引、質問の対応も専属のスタッフが行ってくれるため、金銭のトラブルを未然に防ぐために最善を尽くしてくれます。
- 配送
落札者が決まり、発送を控えた商品の管理をする配送センターは、保険に加入しているため、安心して品物を預けておくことができます。
ネットオークションのよくあるトラブル
ここでは、ネットオークションにおいて注意すべきトラブルを紹介し、その対策を紹介しています。
ネットオークションのトラブル【商品編】
まず落札が決まり、商品の取引が終わった後のトラブルの事例ついて紹介します。
商品が送られてこない・違う商品が来た
基本的に、このようなトラブルの原因は発送者のミスに起因することがほとんどなので、避けることはとても難しいと思います。
しかし、ミスではなく故意に行っている悪質な出品者もいます。そういったトラブルに巻き込まれないために注意すべきポイントは以下の通りです。
- 商品の写真が他ページへのリンク、あるいは実際の商品の写真が掲載されていない。
写真に他ページへのリンクが張られている商品は、出品者の手元には実際に品物が存在してないか、違う品物である可能性が考えられます。
写真の差し替えができないヤフーオークションの写真アップロード機能を使用している場合だと安心ですが、他リンクで載せられていた場合、落札後に差し替えが可能なので、送られてきた商品が違う可能性があるため注意が必要です。
- 悪い評価が多い出品者の商品。
出品者の評価が悪いという事は、いうまでもなく過去に問題があったからです。ただし、「悪い」評価が全て出品者のせいとは限らないので、評価のコメントはよく読みましょう。
「どちらでもない」のコメントは特に注意深く読みましょう。
相手に「悪い」評価を付けると、自分まで「悪い」評価を返される可能性があるため、「どちらでもない」の評価をつける場合が多いからです。
- 出品件数が多いわりに評価が少ない。
初めてオークションを使った人が大量に出品した可能性もありますし、商品管理の都合で、違うIDを取得している可能性があるため注意しましょう。
- 送られてきた商品に不具合がある
特に電化製品などの出品で多いと思われますが、動作保証をしているにも関わらず、実際に落札者の手元に届いたら正常に動作しないといったトラブルが多いようです。
またファッション用品であれば、破損や写真で確認できなかった汚れがあり、落札者からクレームが入るということも少なくない様子。
もし出品前になかった不具合が発生した場合、取引は中止となるのはもちろんですが、かかった送料を変換しなければならないケースがあるほか、送った商品の返送料も支払わなければなりません。
返金や返金手数料もかかってきてしまうので、配送地域によっては結構な金額を負担しなければならないこともあります。
中古で開封後の商品であれば、出品前に必ず動作確認や破損についてしっかり確認をする必要があるのと、発送の際にしっかりパッキンをして衝撃による破損が起こらないようにしておくことが重要になります。
また、商品に問題がある場合は、その箇所を出品の時点できちんと撮影をして画像掲載を行うなどの対応をしておくことも大切です。
出品後に記載の内容と違っていたというトラブルは比較的多く、素人の出品だと特に起こりやすいようです。
抜かりなく出品をしてトラブルの発生を防ぐには、プロであるオークション代行業者にいりすると確実ですね。
- 商品が送られてこない
素人の出品の場合、出品している商品数が多いと、落札後の商品発送が追いつかなかったり、発送を忘れてしまうなどといったミスが発生することがあります。
いつまで経っても落札者のもとに商品が届かないと、クレームになってしまうのはもちろん、オークションシステム上で悪い評価がついてしまうとその後の出品に影響が出てしまう可能性もあるため注意が必要です。
また、発送をしたにも関わらず、商品が落札者の手元に届かないというトラブルもよくあります。
配送方法上のケースが多いですが、補償がついていたり、荷物を追跡できる方法で配送処理を行わないと、配送ミスが発生した際に対応してもらえないので、配送方法もサポートがしっかりしている方法を選びたいですね。
昔は宅配便での配送が主流でしたが、最近は小さい荷物であれば「定形外郵便」を使用して送る人が増えています。
定形外郵便には送料が安いというメリットがありますが、紛失などのトラブルで補償を受けることができないというリスクや、ワレモノ扱いなどのサービスがないため荷物が破損しやすいというリスクがあります。
定形外郵便を使用する場合は、リスクをしっかりと落札者に説明した上で利用しましょう。
- 偽物のブランド品が送られてきた
自分でブランド品を落札した際に、送られてきた商品が偽物だったというトラブルはとても多いです。
このトラブルにおいては、悪質な場合とそうでない場合があります。
悪質なのは、やはり偽物だと分かって販売している出品者や業者です。
ほとんどのオークションサイトでコピー品の販売を禁止していますので、コピー品と分かっていても本物と同じような文言で出品せざるを得ないということもあります。
この場合は、本物よりも明らかに価格が安いという点で判断するしかありませんが、本物だと思って購入してしまう人も多いようです。
最悪なのは、偽物だと分かっていて本物として出品するケース。
日本の定価よりも少し安いくらいの価格で出品するので、落札者は本物だろうと信じて入札してしまいます。
個人での出品の場合は、偽物だと思わずに自分でも使用していた商品を出品していたり、知り合いから出品を頼まれてそのまま処理をしたら、偽物だったというケースがあります。
本物だと思ってオークションサイトで落札をし、使用していたけれど使わなくなったので出品した、という人は、落札されて初めて偽物だと知るようです。
また、頼まれてよく分からないまま言われた通りに出品したら、偽物だったということも。
入札する際には、信頼できる業者が確実に本物だとして出品している商品に入札するのが確実です。
- 盗品が送られてきた
かなりのレアケースですが、まれに窃盗団が出品した盗品に入札してしまい、落札してしまったということもあります。
落札者側は盗品だと気づかないので、出品者が逮捕されてから警察などからの連絡で発覚することもごくまれにあるようです。
盗品の出品が発覚するケースとして多いものに「自転車」があります。
ロードバイクを落札して使用していたら、警察からの職務質問を受け、盗難情報を確認したら該当した、というケースです。
この場合、警察から出品者に連絡をするので、落札者側から出品者に連絡をしないように指示されることがあるようで、そうなると返金対応など不安を感じてしまいますよね。
自転車は持ち主に返されますが、返金を確実に受けられるかどうかは分からないようなので、その後警察がどこまで対応してくれるかということにかかってくるようです。
警察の捜査にはできる範囲で協力し、返金を希望している旨をきちんと伝えましょう。
ネットオークションのトラブル【金銭編】
出品者側になった時に考えられる金銭のトラブルの事例について紹介します。
入金がない
ネットオークションに出品した際、出品数が多い場合に落札者から入金がないことがあります。
単純に入金を忘れている場合もありますが、イタズラ目的やほかの安い商品を見つけたから、といった理由で落札を反故にする方も多いです。
ヤフーオークションでは、仕組み上危険だと思ったら入札者をキャンセルしたり評価の悪い人を制限することが可能なので、よく見分ける必要があります。
連絡があっても入金がないケースも
入金したつもりで勘違いしている人や、取引ナビを見ていない人もいますが、故意に入金をしない人もいるようです。
入金確認が取れるまで発送しないことが、被害を最小限にとどめる最適な手段だといえます。
ネットオークションのトラブル【配送編】
入金を確認し、配送をする段階で起こりうるトラブルについて紹介します。
配送中の破損・紛失
配送の損害補償があるかどうかの確認は、十分にしておく必要があります。
安いものや小さいものは定形外やエクスパックを利用して送料を安くすることが可能です。しかし、この手段で品物を送ると、万が一配送中に品物を紛失したり、傷がついてしまっても損害補償が適応されません。
それゆえ、ゆうパックなどの損害補償がついている方法で郵送するのが一番ですし、定形外で送る場合でも万が一の紛失に備えて、配達証明はつけたほうが良いでしょう。